【完】猫、拾いました。







その言葉にパパは目を細める。





「いいか咲良、外には悪いものしかないと何度も言ってるだろう?」




『………すみませんでした。』






深く頭を下げる。




「顔をあげなさい。」







言われた通り、顔をあげる。








───バシッ!!





『っ……』




「次はないからな。ほら仕事だ。終わったら青山に渡せ。」





それだけ言うと下がれ、と言う意味なのかイスをくるりと向けた。






『………はい。』








私は赤くなったほっぺたに手をあてながら部屋に戻った。