【完】猫、拾いました。





『咲良です。』






「入りなさい。」







ゆっくりドアをあける。






ここは社長室。





ドラマ?みたいな感じのイメージ。



 
奥に大きいイスと机が置いてある。





くるっと窓に向いてたイスがこちらを向く。







座ってるのはもちろん、パパ。








「咲良。こちらにきなさい。」






『………はい。』






言われた通りにパパの方へ。







「今まで公園を行き来してたのか?」



  

こくん、と頷く。


    



「…………そうか。それじゃ次の質問だ。
どうして家から逃げたんだ。」





………そんなのもわからない?




『別に……理由はないです…外が見たかったから…』