─────……… 「………ら……咲良…」 ん……… れーくんに肩を叩かれて起きる。 「…………着いたよ…咲良…」 車の窓から外をみる。 着いたんだ…… 「咲良。」 『れーくん…?きゃっ…』 ふわり、とれーくんの香りが広がる。 抱きしめられてる? 「なぁ………このまま一緒に逃げるか?」 れーくん……… 『……ありがと。でもまた逃げたら怖いよ。』 「俺が守る。」 ……れーくんは優しいね。