カタン……カタン…… 静かに車が揺れる。 「……咲良大丈夫か…?」 『うん。へーき…』 隣にいるれーくんの肩に頭をのせる。 「本当に蓮と咲良は仲がいいなぁ。」 前から嫌な声が聞こえる。 またあの声を聞くとは思わなかった。 あんな声…聞きたくない… 「咲良。今までどこ行ってたんだ。」 『…………』