「待って。竜。やっぱ無理だ。」 こういって止まったのは……真琴。 「真琴。何言ってんだ。咲良はもう家に帰ったんだよ。」 「そうだよ…僕たちの役目は終わりだよ。帰ろう?」 真琴は無視して私の方にくる。 「俺は。やっぱり咲良を渡せられない。」 私の腕をとり立ち上がらせた。 「俺は聞こえた。咲良の声。」 私の目をみて、はっきりと言った。 そして真琴はパパへと視線を向ける。 「俺、咲良のこと。そんなノコノコと離せないです。」 『ま……こと…?』