「蓮?どういうこと?」
直己が話しかける。
「あー……うん。まぁ色々だよ。」
少し目を伏せながら言った。
「蓮。これはどういうことか説明してもらおうか?」
咲良の親父が蓮を軽く睨みながら聞く。
「あー……俺が咲良探してたら、こいつらと会って。したら咲良もいたってことですよ。」
おい。話が違う。
「蓮、話が違──」
「蓮、今咲良って─」
「光琉先輩は黙ってて下さい。竜も。」
軽く睨んできた。
しょうがないから黙る5人。
どういうこと?
「……そうか。この人達が見つけてくれたんだな。」
すると俺らの方を向いた咲良な父親。
「さっきは悪かった。娘が家出をしてな。それで探してたんだ。」
………家出?
「さぁ。咲良。うちに帰るぞ。蓮もきなさい。」
咲良……家出してたんだ?
でもなんで?親と喧嘩でもしたのか?
まぁでも帰る所も見つかったし…
俺の役割はここまでか。
さよならだ。咲良。
これで………いいんだよな?

