【完】猫、拾いました。









「わかってるよ。」




「ならよし。めったに来ないんだから楽しもうよ。」








なんてのんきな奴なんだ。




こんなに騒がれているのに楽しもうだと?







「はぁ…」




1人ため息をつく俺。






「なんだ?蓮?楽しまないのか?」





横にいた真琴に声をかけられる。







「別に……咲良が楽しんでればそれでいい。」





そう言うと、フンと鼻で笑われた。




「お前、意外と大人ぶってるのな。」







その言葉にむかついた俺は、真琴を軽く殴ってから咲良たちの方へ向かった。