【完】猫、拾いました。








「…んま、そんな感じだ。この話はおしまい。」








話し終えると、蓮は暗かった顔を明るくさせて




「それよりさ…見た?この格好。」






咲良の布団をはがした。






「……なにこれ。」






「咲良さ、可愛いんだぜ?
『真琴に見せたいから起きてる。』なんて言ってたんだよ。」






俺は、咲良の頭をなでた。





『……れーくん…?違う…真琴……?』





「咲良さ…アイツに似てるな。真琴。」






俺の様子をうかがってる蓮。






「……あぁ。似てるな。」