「咲良だって、高校生だったんだよ。俺も同じとこ通ってた。」
たしかに、蓮が学ラン着ていたのを光琉が面白がってた気がする。
「で、2日前に逃げたんだと。」
「なぜ?なぜ蓮の家じゃなかったんだ?」
いつもの逃げ道じゃないか。
「…それは真琴が咲良の父親ならどうする?
どうやったら、咲良を逃げられなくする?」
俺なら…
逃げてる所に根回しして・・・・
「…そういうことか。」
「そ。俺ん家に来てたんだよ。あの人。」
はは、と軽く笑った連。
「あの人さ、しつけだ。って言ったんだぜ?
咲良来てないって言ったら焦ってたけどな。」

