「………そうだよ。この街のはずれた所にあるでかい家あるだろ?そこが咲良の家。」 …………やはり。 「それ以上は調べられなかった。」 「だろうね。あの人がそう言うの、うるさかったし。」 「………あの人って誰?」 「あの人………ね。咲良の父親。」 蓮はぼそりと呟くように言った。 「真琴には話してあげるよ。全部。 ……あ、咲良には黙っとけよ?」 そう言って、蓮は話し出した。