「星太だったら即OKなのにな。」 ボソッと呟く。 「そういう気分じゃないから。他あたって。」 冷たく言い放つ。 そしてまた歩く。 「残念~。 ま、次当たろうー!」 「だねー!」 ほらな。結局誰でもいいんだ。 やっぱり街は嫌い。 「………帰ろうかな…」 だるいし。 くるりと180度反対に向いて歩きだそうとした。 ドサッ……… 「え?」 俺がなにかにつまずいて転んだとわかるのにしばらくかかった。