あっという間に夕方。 「じゃーねーー!!」 『頑張ってねっ!』 ─パタン。 『行っちゃったね……』 「あぁ。」 『はぁぁ……』 咲良は小さなため息をしてソファーへ座る。 「何?ため息ついて。」 『2日……かぁ…』 正式にはまだ1日だけどな。 『やばいだろーな……』 「なにが?」 『………聞きたい?』 咲良がこっちを向いた。 とても……悲しいそうなあの目。 「……いい。言わなくて。」 『そか……良かった。』