その日の夜――…。
先輩からメールが来ることはなかった。



なんだかそれがさみしいような気もする。



(汐里があんなこと言うからだよーっ)



昼間、汐里に言われたことを思い出す。
好きだなんて。そんなはずない。
毎日メールがきてたから、こないと変な感じがするだけ。
第一、毎日メールしなきゃいけないなんて決まりもない。



(気のせい気のせい!!!!)



あたしは自分に言い聞かせてふとんをかぶった。
それでもやっぱり気になってしまって、何回も何回も携帯を覗いてしまった。
だけど、何度見ても先輩からのメールは来なかった。