花火のよく見える河川敷。 メイン会場となっているそこは、出店の通り以上の人混み。 先を行く啓太くんの後を追って、よろめいた私を大きな人が抱きとめた。 「あ…」 本日2回目のことに照れ笑いして見上げると、修二くんは真面目な顔で私を見ていた。 肩を掴んでいた手に、力が込められる。 そして、私を見つめる彼の瞳の中で、パッと小さな花火が咲いた。