店内が混み合ってきた頃、どこからか「どうしたの⁇」「大丈夫⁇」などという心配する声が聞こえてきた。

その声がする方に近付くと、ツインテールの竜美果が優しく輝く涙を流していた。
『どうしたの⁇』
私がそう問いかけると竜美果はまた泣き出してしまった。これはまずい。
「みっゔっみぃ…ゔぅ…」
泣いていて声にならない声を私に向けて出していた。


私は話を聞いた。


「もう、1年3組と5ヶ月間しか居られないんだよ。」
そう言われたとき、私は咄嗟に答えてしまった。
『5ヶ月間もあるよ。』
こう答えたとき、私は竜美果に言われた5ヶ月間しかない、そう思い知らされた。


もう5ヶ月しかない。
まだ5ヶ月もある。


どちらが正しいのかなんて誰もわからない。


自分次第、白い煙が店内を漂っている中私はそう感じた。