「お前、その場で流されてお付き合いするなんてことになるなよー? 俺、応援してるぞー。じゃあ俺お先にー。あとよろしくー」



「はい。必ず。__お疲れ様です」



 はぁ、とため息をつく。結果をまとめなければいけないのに、パソコンのキーボードに置かれた指が動こうとしない。



 頭が、日曜日のことでいっぱいだ。断り方はどうすれば……。あ、向こうが僕を嫌いになれば……。



 いや、それは両親や仲人の顔に泥を塗ってしまうかもしれない。