「お前が見合いとかうけるわー」



 早川貴也、26歳。僕よりもこの人が行くべきだと思う。



「先輩が代わりにっていうのもありですね」



「美人なの?」



「見てません」



「いつなの?」



「知りま__」



 “せん”は、携帯の着信音によって飲み込まれた。画面には、実家からの着信を知らせる文字。