ふと、優美が妻だったら……なんて考えてみる。



 ………………僕の部屋、荒れそう。



 以前見た、彼女の自宅とこの場所を重ねると、不安だ。家事は僕がすることになりそうだ。



「今、優美が妻だったらって考えた」



「えっ! あ、そ、そう。で、どうだった!?」



「家事は僕だなって思った」



「…………あっそ」



「もしかして睨んでる?」



「いえ、決して」