「私が運ぶー!」



「よろしく」



「お、美味そう! さすが怜!」



 優美が運んだお皿の上の卵を包丁でひらいていく。中はトロトロ。我ながら良い出来だ。



「「おー!」」



「「「いただきます」」」



 しばしの沈黙……。作った側としては、評価が気になる。うん、卵にマヨネーズ入れて良かった、美味しい。



「____んまーい! ふわふわとろとろー!」



「美味い! 美味いよ怜!」



 二人とも、笑顔で食べてくれる。優美の、食べている時の笑顔、何となく好きだ。もちろん、先輩の笑顔も少し好きだ。