恋の始まり方はそれぞれです

「早川さん、勘違いしないで。何もそんなのは無いから!」



「お、おう、そうか。信じよう。ところで優美姉さん、スーツじゃ過ごしにくそうだからさ、一回家行って着替えてくれば?」



 確かに。先輩は私服だし僕も私服。それにスーパーに昼食の材料を買いに行かなければと思っていたところだし、丁度良いだろう。



「僕と先輩でスーパーに買い物行くから、その間に着替えてくれば? アイスはまた後でいただこうか」



「うん。そうする」



 それぞれ、荷物をまとめて「じゃあまた後で」と言って別れた。