恋の始まり方はそれぞれです

 それからしばらくして、呼び鈴の音が聞こえて先輩が来た。



「あれ、優美姉さんは?」



「ドライヤーとブラシで何かをしています」



「そう。これ、途中で買った。後で三人で飲もうぜ」



 渡された袋には、缶ビール、おつまみ、アイスが入っていた。



「ありがとうございます」



「優美姉さん、俺もう上がって良いー?」



「はい、大丈夫です!」