「大丈夫ですよ。………………あ」



 水島さんのことを忘れていた。隣を見れば、僕の腕に絡みついて眠っている。



「ん? ……あぁ、優美姉さん?」



「はい」



「じゃあ服着せといて。俺そっち行くから」



「着てますけど。了解しました」



 電話を切り、体を起こそうとするも、掴まれている腕のせいで自由な動きができない。