何をするのか見ていれば、玄関で靴を履こうとしている彼女。



「もしかして、自宅まで走る気ですか?」



「うん!  時間ないから!」



「待って下さい。自宅に帰る時間も入れてあるので、僕の車で行きましょう」



「…………おー! さすが宮本君! ありがとう」



「はい、これ車の鍵です。開けて先に助手席に乗っていて下さい。あ、僕の車わかりますよね?」



「うん! ありがとう」