恋の始まり方はそれぞれです

「宮本くーん、お風呂、ありがとう」



「はい、じゃあ僕入ります」



 そう言って入って数十分後、お風呂から出ると、いつもなら寝てしまっている彼女がまだ起きていた。



「起きているんですね」



 こくり、と頭を縦に振っただけ。起きてはいても、かなり眠いのか。



 僕が髪を乾かし終わり、ソファに向かう僕をベッドの中の水島さんが呼び止めた。