恋の始まり方はそれぞれです

「車内ですよ。あ、後ろで横になった方が良いですか?」



「うん、今日はそうする……」



「わかりました」



 お店から数十分で、僕の住むマンションに着く。運転途中、寝息が聞こえてきたからきっと彼女は寝てしまっているだろう。



 起こしてお風呂の準備して……少し寝るのが遅くなりそうだ。



「水島さん、起きて下さい。僕の部屋ですよ。お風呂入って下さい」



「んー……あ、あー、ありがとう。寝たから少し楽だ。お風呂、行く」