「……悩んでますって……何よ。そ、そんなのは、ダメ。だって……ねぇ?」



 肩に乗せられていたひじを外し、急に良い姿勢になって僕をじっと見てきた。



「はい?」



「だ、だって、その……そう! 私がご飯食べられなくなって死んじゃうかもだし。もしかしたらカップめんばかりで病気になるかもよ!?」



 何故か、必死だ。そんなものは自分が料理すれば済む話だというのは彼女は理解して……いないんだろうなぁ……。



「それは水島さんが料理をすれば良いだけのことですよ。ちなみに説明不足でしたけど、どうやって断ろうかについて悩んでいます」