「____と、言うことです。わかりました?」



 僕は、水島さんにとって悪くないように、少し事実を削って話した。



「え、マジ? それマジな話なの……?」



「嘘は言いません」



 …………水島さんに不利な事実は隠したけれど。




 そう、嘘は言ってない。



 目の前の男は、口を開けて僕をみている。



 そうかと思えば今度は再びニヤニヤし始めた。分からない男だ。