「疲れた……」



 たまたま通りかかった給湯室に、お茶を飲んでいる水島さんがいた。



 上司の目に留まる企画力で出世してきた彼女には責任もついてくるのだろう。



「お疲れ様です」



「あ、珍しいね。このフロアにくるなんて」



「そうですね。……MRの仕事は精神的に疲れますか?」