彼女を面倒事だと思いつつも、そんな世話をやいてしまう自分が少し笑える。



「食べる!」



 眠たそうだった目を輝かせて笑顔を見せる彼女。



 きっと僕は、僕の手料理を笑顔でおいしいと言ってくれる彼女が見たいのかもしれない。



「こっちでどうぞ。簡単な卵雑炊ですけどね。昨日は飲みましたし、ちょうど良いでしょう」