「はい。昨日は持ち帰らずに路地に捨てようかとも思いましたけどね」



「だめだめだめ! 持ち帰って!」



「気が向いたら捨てます。……さて、今日は土曜です。昼食は食べますか?」



 今はちょうど12時。



 僕は朝食をすませて家の掃除をしたが、彼女は朝食をとらずに寝ていたのだ。



 きっとお腹がすくだろうし、普段手料理を食べない彼女につくっておいた。