「じゃ、お願いします」



 真剣な表情をして言う彼女。



 かしこまった話をするかのように、僕達はお互い正座した。



「説明の前に、どこまで覚えています?」



「えっと……一人で飲んでたら宮本君と社長が来て一緒に飲んで……まで……そこからは覚えてないや」



「その後、水島さん酔いました。『帰らないー!』って僕に抱きついてきたんです」



 “抱きついた”と言うと、水島さんは相当恥ずかしかったのか、一気に顔を赤くした。