優美がゴミ捨てに行くなんて、驚きだった。だが、ゴミ捨てに行っている間に、少し冷静さを取り戻せた。



「で、どうしたの、話って?」



 いつかの日と同じように、お互いが正座して、向き合う。



「僕は、今日、お見合いをしてきた」



「知ってるけど。え、付き合うことになったとか?」



 違う、と首を横にふる。