「皆さんに、このような機会を設けていただいたこと、大変感謝しています。ですが、僕は__」



「怜さん、私のことは構わず、彼女の所へ行ってあげて下さい。せっかくですが、このお話は無かったことにしましょう。ね? だから、早く!」



 立ち上がった彼女が、僕の背中を押す。その表情は、何かの決意をしたような、晴れ晴れとした笑顔だった。



「もしかして、あなたも__」