康ちゃん俺と居た時からあんまり
自分の事を口にするタイプじゃ無
かったけど今は大人びて取っ付き
難い感じの雰囲気を持っている。
けど、中身は昔と全然変わらない…。
口調がどんなに厳しくてもどんな
に俺と目を会わせなくても康ちゃん…。
申し訳無さそうな顔してるの見え
てるだよ…。
俺が笑いかけながら
「心配かけちゃったんだよね???
講習が長引いてさ…ごめんねっ!!!」
と言うとバツのが悪そうな表情
をしてる。
「あー、もういいよ…。寒いから
どっか店にでも入ろ…。」
そう言うと小さい体をわざとら
しく縮めながらさっさと歩いて
行ってしまった
康ちゃん本当に何も変わってない
な…。無口っつーか言葉が足りな
いだよな〜…。
だから誤解を招きやすくなってた
りするんじゃ無いの???
本人に言えば余計なお世話だっ
とか言われそう事を頭の中で呟
いているといつの間にか自分の
悩みが頭の隅に追いやられて康
ちゃんの事ばっか考えてしまっ
ている。
薄々と気が付いたけれど
……今はこのままでいっか…。
そう自分に言い聞かし先にどん
どん歩いて行く康ちゃんに呼び
掛けながら駆け寄って行った。

