それでも君がスキ



「あ……本当にももだな」
そう言って旬は優しく微笑んだ

ドキンーー。
久しぶりの俊の声に、俊の笑顔にあたしのこころは囚われる

「昨日ねーもも、うちにとまったんだょー」
「そうなんだ」
「ももの寝言知ってる?"デブぢゃなぃ!"だょーしかもかなり声大きし近所迷惑だょー」
次々に投げ掛けられる明るく元気の良いはるかの声に俊は笑っていた