彼の舌が私の歯をなぞると、
背筋に電流が走るような刺激。



「っん、……」




私の舌を捕まえて、絡ませる。



なんで、彼はこんなにキスが上手なの。




クジャクの羽のように長く綺麗な睫毛を伏せ、彼は私の咥内を犯す。





私はといえば、彼についていくのもままならなくて、
ただ彼に縋り付いて、感じるしかなかった。



「……、っ」





散々私の舌を味わって、やっと彼の唇が離れた頃には私は息も絶え絶え。




「も、無理……」




彼のキスに夢中になっていた。

これから学校だというのに。



まだ私の腰に手を回したままの彼を見上げて、睨む。