私は眠るいずるさんを起し、貴方の前に裸の姿を晒した。
貴方はそんな私の姿を見る事はなく、視線を逸らした。
ヒドイ・・・
「いずる、私を見てよ
私は、貴方の愛が欲しいよ
貴方に抱かれたい」
そう言って泣いて縋る私に、貴方はタオルケットをかけ冷たく言うの。
「俺は、お前を抱く事はできない」
「どうして、私を愛してないの?」
「愛してるさ、俺は君を・・・」
「うそ、貴方だって気づいてるはずだわ
私は、貴方のお姉さんに似ているけど
貴方のお姉さんじゃない
貴方が愛したお姉さんは
もうこの世のどこにもいない」
「うるさい・・・」
うるさい・・・それが泣きながら話してる愛する女に言う台詞。
「酷い人ね」


