貴方は、その花に指先で触れながら言うの。 「それにしても、この花 綺麗な色だな 赤・・・緋 カーマイン、クリムゾン スカーレット、ヴァーミリオン」 「バー、ミリオンって何? お人形の名前?」 「違う、色の名前さ」 「色?ふうん オシャレな名前 そうだ、あなたはバーミリオンね♪」 私達が、そのアカイ花の本当の名前を知るのはもう少し後だった。 差し出される大きな手に、幼い手を重ねた。 私は、晴れた日と アカイ花と あなたがとっても好きだった。