私の隣に座る、浅緋。
えんぴつで汚れた私の手首は、ドクドクドクと急速に脈打っている。
苦しい距離・・・
「どっちもムリ・・・」
「じゃあ、仕方ない、こっちで我慢しろ
こっちなら俺が手伝ってやれる
この際、絵は何でもいい
描かなきゃ終わらないぞ
ほらっ、一緒に描こう」
寄り添いキャンバスを見つめる二人。
貴方は鉛筆を手に持って、私のキャンバスに線を描く。
どんどん描く。
「ねえ、いいの?こんなことして
バレたら、みんなに
不公平だって言われるよ」
「大丈夫、バレないように
へたっぴに描いてるし」
「えっ、ちょっと、アッちゃん
下手に描かないでよ
えー、何コレ
私のセンス疑われる、消しゴム」


