「いいから、レイは生地作る
その方が早い」
「うん、そうだね
ありがとう
そうだ、葱もお願いね」
「ああ、任せろ」
こうして、キッチンに二人で並んで立つのって、そう言えば、久しぶりだな。
クラスを任されるようになった浅緋は、毎日遅くまで大変で、最近は家に持ち帰る仕事も増えて、酷く疲れている様子だった。
仕事に追われる日々をかわいそうに思った私は、浅緋に何か手伝ってもらう事も悪いような気がして一人でできる事は全部、自分だけでしていた。
主婦だもん、家事をするのは当たり前のこと!
「アッちゃん、ありがとう
もう、いいよ、助かったよ
後は焼くだけだから、私が・・・」
「今日は、俺に任せろ」
「えっ!」
「見てろよ」
ジャーーー
たこ焼き器に、流し込むように生地を注いだ貴方は言う。


