アカイ花†Vermilion Flower


私は、慌てて起き上がる。


「アッちゃん、おかえりなさい

 今すぐ、御飯の用意するね」

「ああ、ただいま

 今日のオカズは、何?」

「たこ焼き

 待っててすぐ焼けるから」

「たこ焼きねえ?

 なあ、レイが料理で粉物するの
 珍しくないか」

「えっ、そうかな~

 急に食べたくなって

 あっ、アッちゃん
 先にお風呂入る、シャワーでいい?」

「ああ、でも、風呂はまだいい
 後で」

「そう、じゃあ、待ってて
 すぐだから・・・」


トントントントン・・・

包丁で、キャベツをみじん切りにする私の傍に浅緋が現れた。

貴方は、腕を巻くって手を洗う。


「ほらっ、貸して」

「えっ、いいよ、疲れてるでしょう?
 
 ソファーで休んでて」