アカイ花†Vermilion Flower


「レイ、ダメだよ

 ちゃんと、赤色にしなよ」

「えーー、やだ」

「いいじゃん

 その色で

 そのままできれいだ・・・」


浅緋の微笑みは、あの絵本の王子様みたい。


「レイ、レイ、レイッ」


私のことを見下ろしているのは、私の愛しのダーリン、浅緋。

部活プラス諸々の雑用等で、学校に休日出勤していた浅緋はいつもとは違うラフなスタイル。


それすらも、カッコイイ。


えっ、えーーーーー!


浅緋が帰って来てるってことは、今は・・・


「あーー、寝ちゃったぁ」


仕事(パート)帰りに夕食の買い物をして帰って来た私は、洗濯を取り込んだ後、ソファーで一息ついて寝ちゃった訳で・・・どうしよう!!