アカイ花†Vermilion Flower


どうした・・・ですって

いずるさんに腹が立った私は、立ち止まる。


「彼女が、何?

 貴方の生徒なんでしょう?
 
 隠さなくてもいいよ

 さっきの二人の会話

 私まで聞こえてたよ」

「そうか・・・

 そうなんだ、彼女は・・・」

「貴方の、彼女?

 料理までご馳走になってるみたいだけど
 特定の生徒と親しくなってもいいんですか
 先生?」


私の口調を真似て、貴方は言う。


「君とアサヒみたいに?」

「何、それ・・・私、帰ります」

「待てよ、怒ったなら謝る
 
 だけど、俺とさっきの彼女はリコ

 君が思ってるような関係じゃない

 彼女は・・・」