「あっ、そう言えば
うちの学校、今日でしたね」
うちの学校・・・あの子、いずるさんの生徒なの?
『また、生徒に取られるんじゃないのか』
『男という生き物は、どうせなら
若い方を好む』
いずるさん・・・彼女が腕に触れても嫌がらないんだね。
二人は、仲、いいんだ・・・
「後で、持って行きますね」
「いやっ・・・」
「じゃあね、先生」
こちら側へ歩いてくる彼女、咄嗟に真横を向いた私・・・
横顔ならきっと貴方に私だとバレてしまう、どうしよう。
「リコ、リコだろう
どうして、ここに」
存在がいずるさんにバレてしまった私は、貴方の方を罰悪そうに見た。
そんな私の瞳に映る彼女は、とても可愛らしい人で、私の方を見て会釈をした後、にっこり微笑むその可憐な姿に、私は何とも言えない気持ちになった。
この気持ちは、嫉妬・・・


