アカイ花†Vermilion Flower


いずるさんもまた、私が見た事もないぐらい素敵な笑顔を母に見せてくれた。


「まあ、そんなに見つめられたら
 ママ、胸がキュンってなるわ
 どうしましょう」

「ママ、いずるさんが困ってるでしょう
 バカなこと言わないの!」


私達の会話に入ってきたのは、すっかりその存在を忘れてしまっていた補佐役さんだった。


「あの~、時間もございません
 脱線は、この辺りで
 お見合いを続けさせて・・・」

「ああ、そうね

 いずるさん、またお家に
 遊びにいらしてくださいね」

「はい、ぜひ・・・」


あちゃー、お見合いって言葉、絶対にいずるさんに聞こえたはず・・・


家を探してたと思ったら、今度は結婚相手を探してる辺り


なんか本当は結婚したくて仕方ないって感じじゃない。


恥ずかしいし、罰悪いな・・・


「あの、ひとついいですか?」


彼は、いずるさんに問いかけた。