ゴホゴホッ、ゴッホン・・・
私の言葉に、今度は補佐役の彼が咳き込むのだった。
「それは、私と会って見て
あなたのタイプではなかったと
言うことですか?」
「いえっ、違います
決して、そのような事は・・・
ただ、そういう対象には
見れないというだけです」
「心に留めていらっしゃる方でも?」
私は、なんて答えればいい?
正直に、そんな人はいないと言うべきか
いると嘘をついてこの場を乗り切るか?
だけど、上手に嘘がつけるとは思えない・・・
私の回答を待っている彼の方を、私は見れない。
その時、私達の席を通り過ぎたはずの人が数歩戻り、その場に立っている。
見上げた私は驚いた。


