「まあ、いいじゃないの
 
 私達は、お食事に来たのよ

 後で、レイとアッちゃんも
 来るから、リコ、貴女も・・・

 仕事、終わらないの?」

「終わっても一緒に食事は
 無理でしょう
 
 私は、ここの従業員なんだから
 社長と一緒に食事はまずいよ」

「構わん」

「お父さん?」

「そろそろ、お前の事はワシの孫だと
 皆には話そう
 
 お前はよくやってるらしいじゃないか
 いろんな面での勉強も怠らんようだし
 もう誰にも迷惑はかけんだろう
 
 そういうことで・・・ 
 
 今日のところは私から支配人に
 話しておく
 
 仕事はそれぐらいにして食事の席に
 来なさい。
 
 君は、見たところ、シェフだね

 フレンチ、イタリアン?
 
 何か美味しい料理を、私の大切な
 家族の為に頼むよ」

「はい、承知いたしました

 それでは、今すぐ・・・」