冷たい眼差しで、

木山先輩を見つめ、

「今度こんなことしてみろ。

ただじゃおかねえからな?

寧々はオレの女だ。わかったな?」

・・・

ケンカで負けるのは分かってる。

だから、木山先輩は、

何も言わない。

でも、私を見つめる目は、

まだ諦めていない感じだった。

・・・

廃工場を出た私たち。

・・・

秋人は学校へ戻り、

智也は私をどこかへ連れて行く。

・・・

「あの・・・」

「・・・なんだ」

「助けてくれて、ありがとうございました」

「・・・ったく。

あんなところでトランプとか、ありえねえ」

私を見据えて言った智也は、

「って!」

・・・

私のおでこにデコピン。

い、痛いです。