クールな王子は蜜の味

・・・

3人輪になって、

弁当を食べ始めた。

・・・

「それ、寧々ちゃんの手作り?」

そう質問したのは秋人。

・・・

「そうですよ?

入学したら、自分でお弁当は作るって

ママと約束したから」

そう言って微笑んだ、寧々。

・・・

「そうなんだ、偉いな・・・

ぁ、その卵焼き、美味そう」

物欲しそうに卵焼きを見つめる

秋人。

・・・

「あ、よかったらどうぞ?」

そう言って弁当箱を差し出した寧々。

「あ~ん」

秋人は、口に入れてほしいらしく、

自分から口を開けた。