クールな王子は蜜の味

唇は触れたまま、

固まった私と智也。

・・・

「・・ん・・おにい・・」

?!!!

・・・

ミミは間に挟まれ、

苦しかったのか、

声を発した。

・・・

私も智也も、

咄嗟に離れ、

智也はミミを受け取ると、


「ちょっと、待ってろよ」

そう捨て台詞をはき、

家の中に入ってしまった。

・・・

その場に取り残された私は、

顔が熱くて、

両手で頬を押さえた。

・・・

い、今のって・・・き・きき

キス・・・だよね?

ど、どうしよう・・・

あれ、ファーストキスってやつ・・・